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クロステレビビジョン 石塚氏によるCS-2のレポート


株式会社 クロステレビビジョン  音声 石塚 貴広



●業務名:第16回 日本トライアスロン選手権 東京港大会
●収録日:2010年10月17日(日)
●使用方法:カメラホルダーに装着 カメラMICとして使用
●天候:曇り

今回は日本トライアスロン選手権 東京港大会の中継収録において、ハンディーカメラのカメラマイクとしてCS-2を装着し収録を行ないました。この大会は、トライアスロンという競技における国内最終戦という位置付けで、選手にとっては年に一度の非常に大切な大会であり、いつも大勢のお客さんがお台場を埋める大会です。

ハンディーカメラはIkegami製HDK-79EXⅡを使用。トライアスロンの競技の特性上、お台場の海浜公園~潮風公園付近とかなり広範囲で競技が行なわれ、しかもカメラが各所競技内容によって移動する状況下においては1箇所で単体運用するよりも、カメラに装着して運用する方が、様々な状況下で集音出来ると考えました。

4台のハンディーカメラがある内、3台をSENNHEISER製MKH-416T、残り1台にsanken製CS-2という形で1台だけマイクの違いが出るようなセッティングを行ないました。比較を行なうカメラのマイクゲインは、分かりやすいよう各カメラ-40dBと統一しました。実際Monoのガンマイクをいろんな状況下にて聞き比べる機会として、良いチャレンジになったと思います。

   

写真 [1]

 写真 [2]

競技冒頭のSwimではCS-2を装着したカメラとMKH-416Tを装着したカメラが選手を挟む形となり、泳ぐ音の比較がいきなり出来た形となりました。(写真 [1」 [2] を参照)
写真 [1] のカメラがCS-2を装着、写真 [2] がMKH-416を装着し、競技がスタート。始まった途端、選手の泳ぐ音の集音にはっきりと差が出ておりました。選手との距離が近い写真 [2] のカメラより、遠い筈の写真 [1] のカメラの音の方がクリアで大きい音で集音出来たのです。

当社で持ち合わせている「ガンマイク」と呼ばれるものは、MKH-416を20本、MKH-816を10本所有する為、良くも悪くもSENNHEISERが自分達の基準値になってしまっていると言っても過言ではないと思います。その基準値の値を超えて集音出来るという感覚は、こういう機会でもないと一生気付かなかったかもしれません。

 写真 [3]

実際この後写真 [3] におけるRUNの折り返し位置などにカメラが移動しても、走っている選手の息遣いなどもきっちり集音出来、感覚的には「816程の集音能力を持ち、416程の指向性の幅もある」という感覚を持ちました。

重量においてもCS-2は約110g、MKH-416は約165gとMIC重量が軽い点がカメラマンにも好評でした。ドラマ、ロケ等でガンマイクをブームにて運用する機会等も個人的に多いので、軽い重量には魅力を感じました。音的にはCS-2と416を比べてCS-2の方に「音の厚み」を感じました。聴感上、低域~中域音の伸びがあり、Mixer側でのイコライジングを行なわなくてもフラットで癖の無い音が上がって来たように感じました。
帰社後、MKH-416TとCS-2を並べて聞き比べても同様な感覚を感じ、このマイクロフォンの出来の良さに改めてびっくりしました。
 

どの会社においても言えると思いますが、自分の会社の所有するマイクロフォンについては比較対象や癖もつかみ易くマイクの取捨選択はその限られた中から自分の好み、仕事の種類でプランナーが行なっていると思います。長く使っているマイクであればある程、自分の中で「対象物からこの距離で、この音色」という概念が知らず知らずの内に経験として備わっている筈です。今回は比べる比較対象が音声とっては身近なガンマイクという事もあり、ある程度の経験則がある中で「驚いた」という感覚を強く感じました。